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2011年11月20日日曜日

GH2 ファームウェアハック

Vimeoを見ていたら、手持ちのマイクロフォーサース、Panasonic GH2が、(公式ではないものの)ファームウェアを弄ることで動画のビットレートを一気に向上させられるとの情報を得たので、ネットでちょっと探してやってみました。

6月にGH2買った時に、フルHDで動画が撮れることを基準に選んだのですが、実際やってみるとこれがなかなか難しい。特に暗所ではノイズが酷く、夕方以降ではちょっと実用的ではないな~と思ってました(勿論、ISOやWB含め、僕の腕が足りないことも織り込み済みで)。
まあ、動画が撮れるといっても撮像素子の大きさは推して知るべしな訳だし、サンプルもどうせ良いレンズ使ってるんでしょ~、くらいに思っていたのですが、やってみるとあら吃驚、今までとは別物の映像になりました(あくまで記録の鮮明さという点で;-( )

ちなみに、参考にしたのはこちら。
PERSONAL VIEW
Raitank Blog

本家PERSONALVIEWでは、GH2のデフォルトビットレート24Mbitを200Mオーバー(!?)にまで引き上げようとしたり、ビットレートはそこそこでも安定動作を目指したりとまさに様々なハック精神溢れるやり取りが交わされてます。他にも、お勧めレンズだったり、設定だったりと情報盛り沢山なので、カメラ好きの方は一度は覗いてみると良いのでは。

そして、やっぱり日本語でも、と情報を求めていた所で見つけたのが上記2番目のRaitankBlog様。こちらもカメラの情報満載で、しかも解説が丁寧、フォーラムで交わされてるやり取りもカメラへの愛情が感じられて良いなあ、と思います。
特に、こちらの記事では、件のファームハックの手順が懇切丁寧に解説されていて、余す所がありません。まさに必見。

さて、で結局どんな映像が撮れるようになったのよ?ということで幾つかサンプルを。本当は動画で上げたかったのですが(ノイズ具合とか動いてないと分かりにくいところもありますし)、サンプルとは言え流石にコレを晒すとお仕事に支障が出るんでは?という出来だったので今回は静止画にて。
出来る方々と環境が近づく程に使う人間の差が実感させられてなかなかつらいものです:-( 






ファイル名にもありますが、設定は上記PERSONALVIEWにプリセットとしてアップされているdriftwood氏の"132M_GOP3_AQ2"を使用。自分でも色々弄ってみたのですが、現状映像のクオリティと安定性のバランスが良いのがこちらだったので。
ISOは800でホワイトバランスは6300Kをベースにちょい青緑に振り気味。1920*1080の24Pで撮ったAVCHDをAfterEffectsで1280*720のJPEGとして書きだしてみました。(この手順に問題がないのかは不明)

環境は映っているデスクライトと背後から電球一灯(ライティング設定のひどさはこの際無視ということで…)、ちなみに電球はこんな感じです。

窓枠にクリップで固定、あまりの発熱にもう少しでカーテンが燃えそう。

さて、上記環境で撮ってみたところ、こんな仕上がりになりました。勿論暗部のノイズが全く無い訳ではないし、フィルムルックかと言われるとちょっと違うのですが、6万円程度で買えるボディのカメラでお手軽にフルHDの映像が撮れる、というのはなかなかに驚異的なことではないでしょうか。

デジカメを使いこなすとなると、カメラを使う上での基本、絞りとシャッタースピード、ライティングや露光といった理解とは別に、MPEG圧縮の知識なども必要になってきて、そもそもカメラマンとしての技術も覚束ない僕にはシンドイのですが、たまに良い絵が撮れちゃったりするとよしもうちょっと頑張ろうとも思えてしまうのでした。

次は動画を上げられるようになりたい…


2011年11月4日金曜日

HP dv6でopenGLが使えるようになるまで

5年ぶりに自宅PCを買い換えました。何と10年ぶりのノートです。前のノートを抱えて東京に出て来た時は、まさか自分がCG絡みの仕事をしているとは想像だにしてませんでしたね。

はてさて、購入したのはHPのDV-6100シリーズ、諸々カスタマイズ版です。今はもう型番が変わってるみたいですが、ここのラインナップですね。カスタマイズ内容は
・Window7 Pro 64Bit
・Intel Core i7 2720QM(2.2-3.3/6)
・15.6 inch モニターフルHD
・160GB SSD
・8GB DDR3-SDRAM
・Mobile IntelHD Graphics & Radeon HD 6770M


こんな感じで。
ストレージが物足りないのでUSB3.0で外付けを追加。無線LANもBluetoothもありのてんこ盛りです。数字だけならどこぞのMBPにも負けず劣らず、実際なかなか快適です。


さて、気持よく手持ちソフトをインストールしていたのですが、突然大問題にぶち当たります。愛用のCINEMA4D(64Bit)が、インストールしたものの起動しない。AfterEffects(CS4,CS5)は起動するもののOpenGLエラー連発でフリーズ。FLStudioは64Bit版でも通常動作するし、はてさて何が問題なのか…

そして見つけた驚愕の事実。なんとdv6は「OpenGLをサポートしていない」(HP Announces OpenGL will NOT be supported by dv6 / dv7!)
わざわざRadeon HD 6770M積むようなユーザーがopenGL使わないなんてこともない気がするのですが、どうやらそのようです。Radeon側では問題なかったのでそこまで確認していなかったのですが、これは大枚叩いて失敗したかと冷や汗モノでした。


で、更に検索すること数時間、仕事はすっかり手につかない中どうにか解決策を見つけたので、同様の事例に困っている方のお役に立てれば、と以下手順をまとめてみました。
(野暮ったいことですが、BIOS更新など以下の作業は自己責任で)

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1:BIOSアップデート
2:ドライバアップデート
3:BIOS設定
4:CCC設定

1:BIOSアップデート
オフィシャルでBIOSのアップデータが提供されているのでこれを適用します。(sp54024.exe:ver.F.1A)
これで、BIOSの設定によりグラフィックの切り替え機能を固定させることができます。

2:ドライバアップデート
念のためグラフィックのドライバを更新します。(WindowsUpdateだとこのケースに対応するドライバに更新できないとの情報がありましたが、僕のケースでは既に最新版になっていました)
この辺が、まとめて更新できて便利です。

3:BIOS設定
起動ロゴ時にF10でBIOS画面に。
"System configuration" ⇒ "Switchable Graphics Mode" で "Fixed"
これで所謂ハイブリッドモードとされるGPUの切り替えを止めることができます。

ついでに、滅多に弄らないBIOSなので、ファンクションキーも設定。
"System Configuration" ⇒ "Action Keys Mode" を "Enabled" から "Disabled" に。
これで、ファンクションキーを使うのにいちいち"fn"を使う必要がなくなります。F12使いつつマウス操作も可能に!
※BIOS抜ける際に保存を忘れないようにしましょう。

4:CCC設定
最後に"CCC(CatalystControlCenter)"を起動、「電力」⇒「切り替え可能なグラフィック」から「ハイパフォーマンスGPU」を選択することでRadeon側を固定使用できるようになります。
(「電力」⇒「PowerPlay」を有効にしていないと低SPEC側で固定されるという情報があった気がするのですが、出所を忘れてしまいました、済みません)
OpenGLの問題は、このソフト側でのGPU切り替えが上手くいってなかった事が原因のようですね。

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以上、手順まとめでした。最新機種ではBIOSアップデートも不要になっているとか。

ちょっと排熱に不安も感じるdv6ですが、無事OpenGL対応ソフトも起動し、なかなか良いコストパフォーマンスを見せてくれています。(何故かAE CS4のみOpenGLを認識してくれないのですが、そもそも使わないから良いか、という言い訳で逃げてしまいました)