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2011年12月31日土曜日

2011⇒2012

年内の仕事も無事終わり、成り行きで作った新会社の忘年会も小さいながら盛り上がり、引越し1年目の大掃除も終わったと思ったらもう今年も終わりですね。

今年は大きな所では東北の地震と原発問題があり、小さな所では仕事先が二転三転した結果、自分たちで会社を作ることになったり、といつにも増して忘れられない年になりました。
アニメやゲーム業界(漠然とした方向として)を志した頃に活躍されていたビッグネームの方々が相次いで亡くなったのも、個人的にはとても印象的でした。多分それは気づかない所で次々と立ち現れているものなのでしょうが、今年は特に、そうしたターニングポイント的なものが目に見えて重なってきた感があります。

己が在り方を「年」で区切って考えるのはナンセンスだとは思いつつも、映像を作ることを生業とする人間の端くれとして、2012年はもっと、見せる/見られることを意識していきたいと思います。
この場所でも、こんな本を読んだ、こんなものを買ってみたといった話から、他愛もないけれど、こんなものを作ってみたという話まで出来たらなあ、と。

来る年が、皆様にとっても価値ある日々となりますよう

2011年12月30日金曜日

海外の漫画アニメの話

一年の締めくくりの時期にする話なのか怪しいですが、今年を振り返ってみると随分と海外のマンガやアニメにハマったなあ、という実感があるのでちょっとまとめてみました。

海外のアニメと言うと、Pixarやディズニー、もしくは最近ハリウッド化が多い印象の所謂アメコミ辺りが出てきそうですが、どうも僕はその辺苦手なんですね。凄いなあ、とは思うんですが。
そんな中、猛烈に惹きつけられたのが(今年じゃないんですが)こちらThe Secret of Kells"



簡略化されたデザインの素晴らしさと色彩の美しさ(ちょっとデジタル処理の使い所で疑問もあるのですが)。勢いで英語版ブルーレイをamazon.comで買ってしまった程です。知り合いの方だったらぜひうちに来て見て欲しい。

Kellsを知ったのが2010年、ちょうど監督が来日して小規模上映会にも参加した記憶があります。

で、何となく海外に興味が移った所で今年に入って見つけたのがこちらのアメコミ(正確にはアメリカと言うよりカナダ),"The Scott Pilgrim"シリーズ。
(ハリウッド化されるようなアメコミは苦手という先の文章と相反しますが…)
実写映画化もされ結構面白かったらしいですが、僕が最初に見つけたのはゲームの方。

もともと音楽担当のAnamanaguchiのファンだったのですが、彼らが担当するゲームが面白そう⇒原作漫画があるらしい、しかも邦訳されてる!という流れで漫画版3冊購入。日本の漫画ゲーム文化をふんだんに取り入れつつも、向こうのオタク文化の一端を垣間見える楽しい作品です。オチが非常に日本的な気がする。

今年前半と言えば、ラプンツェル(Tangled?)も良作でしたね。非常に良くまとまっていたので続編はちょっと微妙な気もします。


そして今年個人的にハマったのがフランスのマンガやアニメ。フランス漫画と言えばバンド・デシネとしてメビウスやエンキ・ビラルなどが有名ですが、僕の場合フランスの女児向け漫画をネット上でチラッと見て気に入ってしまい、amazon.frのお世話になることに…(スタイル的にはこれらもバンドデシネ=BDになるのかな)
残念ながら大学時代フランス語は避けて通ってしまい、文意は全くといって良い程分からないのですが、漫画ならではの表現を精一杯汲み取りつつ、楽しんでいます。


Marie-Lune



とか、



Les Elfées

とか、今時(想像だけど)の女の子っぽくて面白いと思います。
日本の東映女の子枠(最近だとプリキュア、昔のご近所物語とか?)のノリに近いんじゃないかなあ、と。

そしてフランスのアニメ漫画として外せないのが、AnkamaAnimations制作のMMORPG原作、”wakfu”シリーズ。


Flashベースで作られているとのことですが、映像制作的にどうやっているのか分からないところもあって興味津々です。詳しいメイキングとか出ないかな。


キャラも日本で人気が出そうなカワイイキャラが沢山で動きも良く、また背景も色彩鮮やかで美しいので、是非とも翻訳して日本で放映して欲しい作品です。

他にも、ちょっと前に話題になった「功夫料理嬢」の原画集を輸入代行で買ってみたりと、今年は海外の作品に相当入れ込んだ年でした。この点は本当に技術革新の恩恵ですね。もう一歩進んで、電子書籍が普及したら更に便利になるのでしょうか。

2,3年前まで海外のアニメや漫画を面白がって手にするようになるとは思ってもいなかったのですが、こうして見ると、面白い作品は次々と世界中で作られているのだなあ、とあたり前のことですが実感します。
日本はこの分野が強いことに異論はなく、上記作品にも大いに既存の日本作品の影響は見て取れますが、それはあくまで過去のもので、いつまでもこの立ち位置関係が続くわけではないだろうな、という感触はより強くなりました。

僕は仕事でアニメに関わることが多く、またアニメも漫画も好きではありますが、果たして現状自分たちが携わっているものづくりの方向性が発展性のあるものなのかどうか、自分がそこに拠って立ちうるものかどうか、今一度確認してみた方が良いなと思わされました。


2011年11月20日日曜日

GH2 ファームウェアハック

Vimeoを見ていたら、手持ちのマイクロフォーサース、Panasonic GH2が、(公式ではないものの)ファームウェアを弄ることで動画のビットレートを一気に向上させられるとの情報を得たので、ネットでちょっと探してやってみました。

6月にGH2買った時に、フルHDで動画が撮れることを基準に選んだのですが、実際やってみるとこれがなかなか難しい。特に暗所ではノイズが酷く、夕方以降ではちょっと実用的ではないな~と思ってました(勿論、ISOやWB含め、僕の腕が足りないことも織り込み済みで)。
まあ、動画が撮れるといっても撮像素子の大きさは推して知るべしな訳だし、サンプルもどうせ良いレンズ使ってるんでしょ~、くらいに思っていたのですが、やってみるとあら吃驚、今までとは別物の映像になりました(あくまで記録の鮮明さという点で;-( )

ちなみに、参考にしたのはこちら。
PERSONAL VIEW
Raitank Blog

本家PERSONALVIEWでは、GH2のデフォルトビットレート24Mbitを200Mオーバー(!?)にまで引き上げようとしたり、ビットレートはそこそこでも安定動作を目指したりとまさに様々なハック精神溢れるやり取りが交わされてます。他にも、お勧めレンズだったり、設定だったりと情報盛り沢山なので、カメラ好きの方は一度は覗いてみると良いのでは。

そして、やっぱり日本語でも、と情報を求めていた所で見つけたのが上記2番目のRaitankBlog様。こちらもカメラの情報満載で、しかも解説が丁寧、フォーラムで交わされてるやり取りもカメラへの愛情が感じられて良いなあ、と思います。
特に、こちらの記事では、件のファームハックの手順が懇切丁寧に解説されていて、余す所がありません。まさに必見。

さて、で結局どんな映像が撮れるようになったのよ?ということで幾つかサンプルを。本当は動画で上げたかったのですが(ノイズ具合とか動いてないと分かりにくいところもありますし)、サンプルとは言え流石にコレを晒すとお仕事に支障が出るんでは?という出来だったので今回は静止画にて。
出来る方々と環境が近づく程に使う人間の差が実感させられてなかなかつらいものです:-( 






ファイル名にもありますが、設定は上記PERSONALVIEWにプリセットとしてアップされているdriftwood氏の"132M_GOP3_AQ2"を使用。自分でも色々弄ってみたのですが、現状映像のクオリティと安定性のバランスが良いのがこちらだったので。
ISOは800でホワイトバランスは6300Kをベースにちょい青緑に振り気味。1920*1080の24Pで撮ったAVCHDをAfterEffectsで1280*720のJPEGとして書きだしてみました。(この手順に問題がないのかは不明)

環境は映っているデスクライトと背後から電球一灯(ライティング設定のひどさはこの際無視ということで…)、ちなみに電球はこんな感じです。

窓枠にクリップで固定、あまりの発熱にもう少しでカーテンが燃えそう。

さて、上記環境で撮ってみたところ、こんな仕上がりになりました。勿論暗部のノイズが全く無い訳ではないし、フィルムルックかと言われるとちょっと違うのですが、6万円程度で買えるボディのカメラでお手軽にフルHDの映像が撮れる、というのはなかなかに驚異的なことではないでしょうか。

デジカメを使いこなすとなると、カメラを使う上での基本、絞りとシャッタースピード、ライティングや露光といった理解とは別に、MPEG圧縮の知識なども必要になってきて、そもそもカメラマンとしての技術も覚束ない僕にはシンドイのですが、たまに良い絵が撮れちゃったりするとよしもうちょっと頑張ろうとも思えてしまうのでした。

次は動画を上げられるようになりたい…


2011年11月4日金曜日

HP dv6でopenGLが使えるようになるまで

5年ぶりに自宅PCを買い換えました。何と10年ぶりのノートです。前のノートを抱えて東京に出て来た時は、まさか自分がCG絡みの仕事をしているとは想像だにしてませんでしたね。

はてさて、購入したのはHPのDV-6100シリーズ、諸々カスタマイズ版です。今はもう型番が変わってるみたいですが、ここのラインナップですね。カスタマイズ内容は
・Window7 Pro 64Bit
・Intel Core i7 2720QM(2.2-3.3/6)
・15.6 inch モニターフルHD
・160GB SSD
・8GB DDR3-SDRAM
・Mobile IntelHD Graphics & Radeon HD 6770M


こんな感じで。
ストレージが物足りないのでUSB3.0で外付けを追加。無線LANもBluetoothもありのてんこ盛りです。数字だけならどこぞのMBPにも負けず劣らず、実際なかなか快適です。


さて、気持よく手持ちソフトをインストールしていたのですが、突然大問題にぶち当たります。愛用のCINEMA4D(64Bit)が、インストールしたものの起動しない。AfterEffects(CS4,CS5)は起動するもののOpenGLエラー連発でフリーズ。FLStudioは64Bit版でも通常動作するし、はてさて何が問題なのか…

そして見つけた驚愕の事実。なんとdv6は「OpenGLをサポートしていない」(HP Announces OpenGL will NOT be supported by dv6 / dv7!)
わざわざRadeon HD 6770M積むようなユーザーがopenGL使わないなんてこともない気がするのですが、どうやらそのようです。Radeon側では問題なかったのでそこまで確認していなかったのですが、これは大枚叩いて失敗したかと冷や汗モノでした。


で、更に検索すること数時間、仕事はすっかり手につかない中どうにか解決策を見つけたので、同様の事例に困っている方のお役に立てれば、と以下手順をまとめてみました。
(野暮ったいことですが、BIOS更新など以下の作業は自己責任で)

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1:BIOSアップデート
2:ドライバアップデート
3:BIOS設定
4:CCC設定

1:BIOSアップデート
オフィシャルでBIOSのアップデータが提供されているのでこれを適用します。(sp54024.exe:ver.F.1A)
これで、BIOSの設定によりグラフィックの切り替え機能を固定させることができます。

2:ドライバアップデート
念のためグラフィックのドライバを更新します。(WindowsUpdateだとこのケースに対応するドライバに更新できないとの情報がありましたが、僕のケースでは既に最新版になっていました)
この辺が、まとめて更新できて便利です。

3:BIOS設定
起動ロゴ時にF10でBIOS画面に。
"System configuration" ⇒ "Switchable Graphics Mode" で "Fixed"
これで所謂ハイブリッドモードとされるGPUの切り替えを止めることができます。

ついでに、滅多に弄らないBIOSなので、ファンクションキーも設定。
"System Configuration" ⇒ "Action Keys Mode" を "Enabled" から "Disabled" に。
これで、ファンクションキーを使うのにいちいち"fn"を使う必要がなくなります。F12使いつつマウス操作も可能に!
※BIOS抜ける際に保存を忘れないようにしましょう。

4:CCC設定
最後に"CCC(CatalystControlCenter)"を起動、「電力」⇒「切り替え可能なグラフィック」から「ハイパフォーマンスGPU」を選択することでRadeon側を固定使用できるようになります。
(「電力」⇒「PowerPlay」を有効にしていないと低SPEC側で固定されるという情報があった気がするのですが、出所を忘れてしまいました、済みません)
OpenGLの問題は、このソフト側でのGPU切り替えが上手くいってなかった事が原因のようですね。

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以上、手順まとめでした。最新機種ではBIOSアップデートも不要になっているとか。

ちょっと排熱に不安も感じるdv6ですが、無事OpenGL対応ソフトも起動し、なかなか良いコストパフォーマンスを見せてくれています。(何故かAE CS4のみOpenGLを認識してくれないのですが、そもそも使わないから良いか、という言い訳で逃げてしまいました)

2011年9月20日火曜日

空の青さをみつめていると…


と、別段帰る場所を探している訳でもないのですが。

6月末にGH2を買ってから、9割方空だの雲だのを撮っている気がします。
(普通のレンズでもそれなりに撮れるところもミソだったりしますけど…)
先日6年ぶりとかの満月な中秋の名月などありましたが、ああいう機会があると望遠が欲しくなったりしますね。欲を言えば、明るめ単焦点と広角、望遠を一本ずつ・・・


やっとこさ夏の暑さも通り過ぎ、とは言え残暑で若干バテ気味、停滞気味なこの8,9月でしたが
エンジン掛け直してまたテクテク進みたいと思います。
映像か、スクリプト的な何かか、人に見せられるものを作らないとダメだなあ。

2011年8月28日日曜日

夏も終盤になってようやく立ち位置を確認するの巻

>一月早いエイプリルフールとなりませんよう・・・

などとフラグを立ててから早や半年近く、気がつけばチョコチョコ書き始めてから最大のブランクになってしまいました。書きゃあ良いってモンでも無いですが、反省。

前回からの約半年をざっと思い返すと(去年のこの時期にも何か振り返っていた気もするケド)、やはり何と言っても3/11の大地震があり、その後いまだに続く余震(?)と原発の不穏な動き+世界的な経済の不安感、でますます先が不透明になっている感があります。
僕はSFではPKディックが好きなのですが、まさかあの世界を実際に自分が生きることになるとは夢にも思いませんでした。となると、結末は…と暗澹たる気にもなりますが、小説内の主人公よろしく、傍からどう見えても足掻いてみるしか手は無いのでしょう。

その他、2月から新会社に移ったと思いきや5月には同じ面子で新しく会社を興すことになり、お陰で日々自転車操業の楽しい生活を送っています。経営って難しいんだなぁ。

そういったバタバタもようやく落ち着いてきて、この夏には勉強会などにも参加出来、当面の自分の勉強したいこと、やりたいことの方向性も再確認出来てきたのでまとめておくことにしました。
(明文化しないまでもモヤっとは考えていたのですが、ちょうどハッパを掛けられたのでこれ幸いと形にしてみました)

<<2011/8時点での課題>>
◆ツールの開発
これまでは、主にAfterEffectsでのコンポジット支援ツールを作ってきましたが、アニメ以外の仕事がメインになってきたため今後は作業環境の構築とサポートツールを作成する予定です。
機能としては、
・ローカルとLANの環境を揃えて一定のルールの下にセットアップ(狭義でのパイプライン化?)
・日々の作業成果物をローカルからLAN上にコピー(バックアップと共有化)
・同時に、作業時間と内容のログをデータベースとして記録
これらを単一のUIで出来ないものかなあ、と設計中です。
機能的にはWSHで大体いけそうだけど、ちょっとUIが作れない気がするのでそこだけAIRでやるか、Pythonの勉強も兼ねて、となるのか。

以前は「何が何でもまずスクリプト」という発想でしたが、最近は「如何に作業環境を快適なものにするか、その為に必要なものは何か」という考えに移行してきました。その為にツールを使うことが最善であればその為の開発を行うし、ハードや既存のソフトがより有効ならそちらを活かす選択をしたいと思います。

◆読書
・とりあえず、"DIGITAL COMPOSITING for VIDEO and FILM"を読破したい・・・
もう半年以上かじりついてますが、後100ページ弱。技術系洋書翻訳の方々のご苦労の一端を見た思いです。勉強にはなっていると思いますが、読破は正直意地のレベルですね。

◆CG
・最近人気急上昇中のCINEMA 4Dをチクチク弄ってます。年内には仕事に使えるレベルにまで達したいところ。

◆コンポジット
・やはりこれがメイン。念願のデジタル一眼も買ったことだし、本からのフィードバックも生かして合成のノウハウあれこれを身に着けたいですね。作画、実写、CG、素材は違えど映像の画面を構築していく手段と技術をもっと自分のものとしたいです。


…とまあこんな感じで。
どうやら僕は他人の目を意識せずには自律的にあれこれ出来ない無精者のようなので、何かしら公開することを続けていきたいと思います。
願わくば、それがどこかの誰かにとってほんの少しでも有益なものとなりますよう。

2011年3月1日火曜日

巡り巡って・・・

因果応報というか、過去の自分達の仕事が忘れた頃に(しかも絶好のタイミングで)眼前に現れた、というお話。

先週金曜のこと、昨年夏に公開した劇場版アニメのDVDリテイクチェックの為に、久しぶりに監督さん、プロデューサーさんと再開しました。場所は老舗の東京現像所@調布。
(正直、横浜からだとちょっと遠かった…)

年末にDVDリテイクの連絡を受けて、20カット程直してそれっきりだったので正直忘れていた・・・のだけれど、仕事を受けていた当時の会社からは既に退社していたにも関わらず、わざわざ携帯に連絡を頂き、ほぼ半年ぶりの再会となった次第。

昨年中に監督チェックでOKは貰っていたので当日はほぼ見てるだけ。リラックスした雰囲気の中で東現のスタッフさんや監督さん達と久しぶりの会話の方がメインでした。
自分たちや当時関わったスタッフたちの現状、年度末を控えてそれぞれの現場の実情や今後どのように仕事に携わっていくのか…などなど、具体的には書けないけれど、興味深かったり考えさせられる話が満載。

監督さんは僕の5つ上なので、(技量や環境は勿論全然違うけど)その人が今観ている景色は5年後僕が観ることになる景色とどこか繋がっているのではないか、とこれは半分後から気付いたこと。
自分の属する組織や、業界での立ち位置や、仕事を離れた社会人としての周囲への接し方などなど、現段階での自分にはちっとも考え付かないことばかりで、そういう視点を垣間見せてもらえただけでもありがたい機会を貰ったなあ、と。


さて、映像の方は約半年振りに通してみることになったのだけれど、これがまた・・・何というか胃に優しくない感じ。キャラや背景のライティング調整はまちまちだし、素材の旨みを上手く引き出せていない箇所がそこここに。
今だったらもう少しまともな画が作れるかなあ、でも実際に画を作るそのタイミングで出来ていなければ意味が無いし、美術さんやCGスタッフには申し訳ないことをしたな、とは言え当時の自分たちにはあれでなかなか精一杯だった気もする、それにしても、もう少しどうにかできなかったのか・・・と、なかなか穏やかならぬ気分にさせられたのでした。

考えてみればこれまでもこれからも、自分に出来るのはこうした機会を逃さないように耳をそばだてながら腕を磨き、いざ機会を得たら少なくとも前回以上の出来を達成する、それの繰り返ししかないんだな、と。
これまでとは若干仕事の毛色を意識的に変え始めたこの時期に、過去の自分の仕事を通じてそのことを再確認できたのはとてもありがたいことだと思う。もう逃げ場はねえんだよ、覚悟を決めなと言うのは噛み砕きすぎかしら。

こんなことは他の人に伝えたところで何の意味も無い(謙遜ではなく、それぞれが自覚すべきことであろうから)ことだけれど、何かあまりにもタイミングがはまりすぎていてちょっと面白かったので書いてみました。

さてと、たまには技術的なネタでも書いてみたいところ。一月早いエイプリルフールとなりませんよう・・・

2011年1月13日木曜日

お勉強的読書法

引越しを期に本棚を眺めてみたら、買ったは良いがきちんと読みこなしていない本が余りに多いのに気付いたので、今年はこれらを積極的に消化吸収していこうと思い立った。

という訳で、主にCG関係の本をせっせと読んでは出来る限りすぐ実践しつつ、要点や疑問点をまとめる、ということを始めている。
現状利用しているのは"Evernote"というサービスで、WEBスクラップからGTD的な使い方までいろいろ出来るようだ。(WEB、デスクトップアプリ、iPhoneで情報が共有できるなどいろいろ便利)

今回はそこに、本一冊毎に
・「書籍名」
・「読んだ日時」
・「本の章立て」
・「各章の要点と実践結果のまとめ、全体の疑問点や今後の課題など」
をまとめたノートをとるようにしている。
通勤電車の中でちまちま眠い目をこすりながら読むより、アウトプットを平行で進めながら読んでいった方が定着が良い気がする。
考えてみればこれは、昔からある「学生の勉強方法の王道」だったりするような・・・まさに学問に王道なし。ちょっと学生に戻ったような気がするのは嬉しいやら情けないやら。

勿論、本を読んだだけですぐに技術や知識が身に付くとまでは期待していないが、CGやプログラミングといった技術書を読みこなす方法として、自分の中では結構効率的なのではないかと思う。あとは結果が付いてくるようになるまでひたすら実践あるのみか。
Evernoteはテキスト以外にも写真やデータの類も関連付けてまとめておけるようなので、試しに作ったデータなども一緒に管理していけると良さそうだ。

まだ最初の1冊を終えただけだが、なかなか良い手ごたえ。この調子でどんどんと積読の山を切り崩していきたい。

ブログタイトル変えてみました

特にこれといった理由も無いけれど、ブログタイトルを変えてみた。
「第八帝国("the 8th Empire")」というのは、内弁慶な僕のことを「総統」と揶揄した友人に触発されてつけたのだが、何となく愛着も付いてきたので今後もそこここで使っていくと思う。(が、以前のタイトル(~活動日誌)はいささか冗長に過ぎたように思う。)

もう少し、記録を残していく、メモを書き記す程度のスタンスでやっていければ・・・

という訳で今後とも宜しくお願いします。

2011年1月6日木曜日

新年のご挨拶

既に2011年の仕事も始まってしまいましたが、本年も宜しくお願い致します。

今年は、環境もガラリと変わり、個人的に節目の年になりそうです。というか、それだけの覚悟を持って望まないと今後やっていけなくなりそうな予感があります。
(それは、個人だけでなく勝手に敷衍して言えばこのCG,アニメ業界そのものにとってもそうなのだと思います)

主にお仕事に直結するCGやその周辺の技術、そしてたまには趣味の音楽だったり読んでいる本だったりについて、意識的にアウトプットを増やしていければ・・・と考えています。

皆々様にとって、2011年が実り多き年でありますように。